毎日しっかり保湿をがんばっているのに肌がカサついている、そんな方は「保湿のしずぎ」を疑いましょう。
肌には「皮脂膜」「天然保湿因子」「角層細胞間脂質」という、”肌が持つうるおう力”が備えられています。
この3つのすべての分泌物が正常に分泌されるてはじめて肌は潤いを保つことができています。
さて、お肌が乾燥すると私たちは「保湿しなきゃ！」とせっせと保湿をしますよね。ときにはお金に糸目をつけず高い化粧品を使う人もいます。
でもじつは保湿のしすぎは上記3つの分泌物のなかでも特に「天然のクリーム」と呼ばれている「皮脂膜」を減らしてしまうこともあるのです。
肌の基本的な働きを無視して、超コッテリな保湿クリームをべったり塗ったり、ローションパックを長時間おこなったりなど、必要以上に保湿系のスキンケアを続けているのは逆効果になります。
肌本来の潤う力が弱くなってしまいます。いわゆる「肌を甘やかす」という行為ですね。何でも人からやってもらっている人が何も自分ではできないのと同じです。
保湿しすぎによるデメリットとしては次のようなことがあげられます。
・保湿をしすぎることで皮脂の分泌量が乱れニキビができやすくなる
・保湿のしすぎが原因で毛穴が開き、開いた毛穴に保湿剤が入って肌トラブルになる
・過剰保湿が原因で肌の機能が低下しカビや細菌などで肌がかゆくなる
・過剰な保湿により肌本来の力が衰え、たるみを引き起こす
それなら保湿を控えめにしようと、クリームは止める、などという考えはキケンです。
保湿のスキンケアはほとんどが化粧水と乳液、またはクリームのシリーズになっています。オールインワンは乳化されています。
これは、化粧水で水分を補給し、乳液やクリームで蒸発を防ぐ保湿するという感じに、それぞれに役割を持っているからです。
これが化粧水だけのにしてしまうと、肌の上の水分が蒸発する際に肌の中の水分まで持っていってしまうのです。 この状態は「過乾燥」と呼ばれています。
また、乳液やクリームだけを使っても保湿はできません。水分が足りていない肌に油分をぬっても「保湿」にはなっていないのです。
保湿化粧品は説明書をよく読み、自分の肌を確認しながら適切な量を使うことで効果が表われるということを覚えておきましょう。