みなさんは睡眠が美肌作りにとってとても大切だと一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
健やかで美しい肌にたっぷりの睡眠は欠かせないもの。
なぜなら皮ふの細胞は寝ている間に細胞分裂をし再生するからです。皮ふの細胞の分裂や再生は、成長ホルモンの分泌により促され、皮ふの再生活動を盛んにしますが、睡眠をとらないと成長ホルモンが分泌されず、細胞の活動が行われません。
成長ホルモンは肌の「ターンオーバー」にも関係しています。
「ターンオーバー」とは、肌の奥にある細胞が徐々に上に押し上げられていき、約4週間かけて表皮になりやがて剥がれ落ちていく、肌のサイクルのことです。２８日周期でおこるとされています。
肌は眠っているあいだに「ターンオーバー」をしています。そしてその時に成長ホルモンが細胞に働きかけるのです。
成長ホルモンの分泌がにぶると細胞の再生が遅れて肌のハリがなくなったり、水分量が減って肌がカサカサになります。
また肌だけではなく、体脂肪の分解がおくれてしまい、それが肥満の原因にもなるのです。
十分な睡眠は肌のみならず、体型にも関係してくるのです。
ところで、睡眠不足になるとなぜ肌トラブルが増えるのでしょうか？
まず不規則な生活から十分な睡眠が取れなくなってしまうと、生体リズムが乱れ、免疫力の低下や自律神経の乱れなどの原因になります。
お肌の免疫力が落ちてしまうので湿疹や皮膚炎が起こりやすくなってしまいます。
そしてほかにもターンオーバーの乱れからくる肌のくすみ、皮脂が出すぎてニキビの元となったりしてしまうのです。
じつは成長ホルモンの分泌は体内時計に影響されるので、毎日決まった時間に就寝し、一定時間の睡眠をコンスタントにとることが大切なのです。
ちなみに「お肌のゴールデンタイム」といって、夜１０時から２時までに寝た方がいいという説を一時期よく耳にしましたが、あれは根拠のないものだということがわかってきました。
実際には、毎日同じ時間に寝て６~８時間の十分な睡眠をとることが肌にはイチバン大切だということです。